ボルダリングで遂に膝負傷!ケガしない着地・飛び降り方を解説

ボルダリングで遂に膝負傷!ケガしない着地・飛び降り方を解説

ゴールホールドから飛び降り、マットに着地した瞬間「ピキンッ!」と右膝に激しい痛みが…

とうとう私もボルダリングでケガしてしまいました…

いや、まさか7級の課題でケガするとは思ってもいませんでした^^;

そう言えばボルダリングをはじめた頃、ジムのスタッフさんに「着地で捻挫や骨折する人が結構いるので十分気を付けてくださいね」と言われていました。

しかし、いつも行っているジムだったため「多分大丈夫だろう」と、飛び降りてしまったのです。慣れというのは本当に怖いですね。

ということで今回は、これからボルダリングを始めようという初心者の方が、私のようにケガをしないように正しい着地の方法をご紹介します。

ボルダリングで素人が一番ケガをするタイミングは「着地」

クライミングジムのスタッフさん曰く室内のボルダリングで素人さんが一番ケガをするのは着地だそうです。

実際、私も着地に失敗して膝の筋をやってしまいましたからね^^;

「でもマット敷いてあるよね?」

まあ、普通はそう思いますよね。

ですが、クライミングジムのマットは、厚かったり、薄かったり、柔らかかったり、硬かったりと結構ジムによって差があるんです。加えて、クライミングウォールの高さもジムによって結構違います。

当然、高いクライミングウォールから薄目で硬めマットに飛び降りれば、足にくる衝撃はかなりのものになります。

かといってマットが厚くて柔らかければ大丈夫かと言えばそうとも限りません。何故なら厚くて柔らかいマットは衝撃吸収力は高いのですが、その分沈むため足首を “グニャリ” と捻ってしまう危険性があるからです。

ちなみに私が膝をケガしたのは、薄目で硬めのマットが敷いてあるクライミングジムでした。

しかもそのジムは倉庫のような建物で天井が高く、クライミングウォールも結構高かったのです。

何を思ったかその高いクライミングウォールの一番上にあるゴールホールから飛び降りてしまい、50歳手前のオッサンの膝は見事に逝ってしまいました。

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初心者がボルダリングの着地でケガしないための3つのポイント

今回は初級レベルの人が着地でケガしない基本的な方法を3つご紹介します。

どれも非常に簡単なことですが、知識として知っておかないと当然本番で実践できません。
初心者の方は是非参考にしてください。

ポイント1.なるべく低い位置に降りてから飛び降りる

「ゴールホールド到達後、なるべく低い位置まで降りてから飛び降りる」兎にも角にもこれがケガをしないためには一番の方法です。

ごくごく当たり前の、誰でも分かる単純なことなのですが、意外に初心者にはコレができません。

なぜこんな簡単なことができないのか?

それには2つの理由があります。

一つは、ゴール地点で力尽きてしまっているから。
もう一つは “大丈夫だろう” という慣れからくるおごりです。

もう少し詳しく解説します。

1.ゴール地点で力尽きてしまっている。

ボルダリングをはじめたばかりの人とっては7級の課題でも “やっと登り切れるかどうか?” というもののはずです。

ですから、ゴールまで登りきれたとしても、その時点で握力や保持力がゼロになっていることも珍しくありません。そうなると「もうこれ以上無理、エイッ!」と、ゴールホールドから飛び降りてしまうわけですね。

しかし、この行為は、落ち方も知らない素人が、体力を奪われた状態で落下するわけですからとても危険です。

体力がゼロになってもゴールを目指そうという姿勢は立派ですが、楽しむためのボルダリングなら、降りるための体力も残しておかなければいけません。

ですから、たとえ完登できそうでも、ゴール時点で体力がゼロになりそうなら、途中で止めることもケガをしないためには大切になります。

2.“大丈夫だろう”という慣れからくるおごり

私もコレでケガをしてしまいました。

「マットが敷いてあるんだし」
「周りの若い連中はバンバン飛び降りてるし」
「いつも通っているジムだし」
「降りるのメンドクセェから飛び降りるか!」

という慣れと無知からゴールホールドから飛び降りてしまったのです^^;

もともとボルダリングはロッククライミングの練習のから生まれたスポーツです。ロッククライミングは無事に降り終えて初めて成功ですよね?

であれば、ボルダリングだって足が届くぐらいまで降りたっていいわけです。むしろそのほうが、結果的には技術も、筋力もつくはずです。

ボルダリングの選手たちは、当たり前のようにゴールホールドに片手でぶら下がり、ガッツポーズをしてそのまま飛び降りていますが、あの人たちと自分が同じ人間だと思ってはいけません。あの人たちは“バケモノ”ですからね…

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ポイント2.両足揃えて着地する

飛び降りるのに慣れていないと、どちらか片方の足から地面に着地してしまうことがあります。
しかし、いくらマットの上でも、普通の人は片足1本で体重は支えきることはまず不可能です。

高さに関係なく、着地するときは必ず両足同時に着地し、衝撃を両方の足に分散させるようにしましょう。

なお、バルジやループでは、失敗するとトンデモない姿勢で落下してしまうことがあります。そもそも初心者がそういった課題を登れるとは思えませんが、とりあえず落下の技術が無いうちは近づかないほうが無難かもしれません。

ポイント3.膝を曲げて衝撃を緩和し、後ろに倒れて受け身をとる

先に説明したように、ケガをしないためには、無理に飛び降りず、低い位置まで降りるのが基本ですが、ホールドを掴みきれず、どうしても高い位置から落下してしまうこともあります。

そんなときは、両足で着地し、膝をまげて衝撃を緩和し、後ろに倒れて受け身をとります。

膝を曲げて着地しても、後ろに倒れないと膝で顎や顔面を打ってケガをすることがあるので注意してください。

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まとめ

どこのクライミングジムでも、入会時に「ケガは自己責任」といった旨の署名をさせられますが、自分がケガをするまでは、いまいちピンときていませんでした。

しかしケガをした今ならわかります。

「ボルダリングは遊びのつもりでやったらアブねーぞ」と。

ケガを防ぐには着地の仕方も、受け身も大切ですが、やはり一番大切なことは「飛び降りずに低い位置まで降りること。」これにつきます。

東京2020オリンピックからスポーツクライミングが正式採用され、これから益々ボルダリングを楽しむ人が増えてくると思いますが、ボルダリングは決して安全なスポーツではありません。

ケガをしないように十分気を付けて楽しんでください。