シーバスフィッシングをはじめたい方にオススメのスピニングリール:ダイワ編

シーバスフィッシングをはじめたい方にオススメのスピニングリール:ダイワ編

今回はメーカーをダイワに絞り、シーバスフィッシングにオススメのスピニングリールをご紹介します。

と言っても、「イグジスト」や「セルテート」といった上位機種が良いのは当たり前なので、今回は高額な上位機種を省き、実売価格で1万円~2万円前後のもので、メーター級のシーバスをかけても何ら問題のないコストパフォーマンスに優れたモデルのみピックアップします。

スピニングリールはダイワか?シマノか?

オススメのスピニングリールをご紹介する前に、巷でよく耳にする「リールはシマノか?ダイワか?論争」について少し触れておきたいと思います。

まず、はじめにお伝えしたいのは「ダイワだろうが、シマノだろうが、これら2大メーカーのスピニングリールならどちらを選んでもシーバスを釣る上では全く問題無い」ということです。

そもそも、やれダイワのほうが上だとか、シマノのほうが上だとか言ったところで、両社の性能の違いなど初心者に分かるはずもありません。

それに実売価格で1万円~2万円前後のモデルは、価格から考えたら両メーカーとも既に信じられないレベルに達しています。

たまに “PEラインのライントラブルはシマノの方が少ない” という話を耳にすることがありますが、それはPEラインを適正量以上にスプールに巻きすぎているか、ラインにテンションをかけながら巻く技術が無いかのどちらか…要するに下手なだけです^^;ですからそんな噂は気にする必要はありません。

※事実、私はかれこれ20年以上PEラインを使っていますが、ダイワのスピニングリールでも、シマノのスピニングリールでもPEラインでライントラブルなど一度も起こしたことがありません。

と言うより、本来は、科学的に考えても、PEラインよりも張りが強く、元の形に戻ろうとする力の強いナイロンやフロロカーボンラインの方がライントラブルは起きるはずなんです。

つまりPEラインでライントラブルを起こしているうちは、ナイロンやフロロなら更にライントラブルが起こるということです。

PEラインのトラブルはリールに問題があるわけではなく、使い方に問題があるだけですから、ダイワだからとか、シマノだからとか、そこは全く気にする必要はありません。

シーバス狙いな実売価格1万円~2万円前後ぐらいのもので十分

シーバスの写真
一口にスピニングリールと言っても2千円前後で買えるものから、10万円近くするものまで、いろいろなモデルがあるので初心者はどれを買えば良いのか迷ってしまうかもしれません。

ただ、GTやカジキを釣るならまだしも、シーバスを釣るなら実売価格で1万円~2万円ぐらいのものでも性能的には十分です。

それこそ、ドラグ性能、巻き取り能力などの “魚を釣り上げる” という性能に限って言うなら、ダイワのエントリーモデル「レブロス」でも、メーター級のシーバスをランディングするだけの性能は十分にあります。

※実際、私のカミサンでも15年前の初代レブロスで83㎝のシーバスを釣り上げています。もちろん彼女の釣りは素人同然です。

どちらかと言うと高いリールは「軽さ」「スムーズさ」「ブレの少なさ」など “使い心地” に秀でています。

もちろん使い心地は集中力に繋がりますから大切な要素ですが、ただ、だからと言って「1万円のリールでデッカいシーバスを掛けたら上がらない」ということは無いのでそこは安心して使用しても問題ありません。

湾奥なら2500番、外海にも使うなら3000番がおすすめ。

スピニングリールのサイズは、ダイワなら2500番がオススメです。

サーフなどの遠投性能を最重要視する釣り場なら3000番をオススメしますが、湾奥の一般的なポイントで使うなら、軽くて取り回しの良い2500番がベストだと思います。
※シマノとはサイズ表記が違うので注意してください。

シーバスにオススメのダイワスピニングリール

では、実売価格が2万円前後までの、オススメのダイワスピニングリールを6モデルご紹介します。

レブロス

ダイワのソルト対応スピニングリールの中ではエントリーモデルの位置づけの「レブロス」ですが、デザイン的にも、素材的にも、性能的にもとてもエントリーモデルとは思えません。

20年前なら10万円出してもこのクオリティーのリールは買えませんでした。それは今では実売価格で6,000円ですから本当に信じられません。

ドラグ性能も、ラインローラーのスムーズさも必要にして十分の達しています。2500番で250gという軽さも魅力ですね。

これからシーバスを初めてみようという方にはレブロスは最適だと思います。

エクセラー

エクセラーはこの価格で “使い始めの滑らかな回転性能を長期間維持するダイワ独自の防水・耐久テクノロジー「マグシールド」” が搭載されています。

マグシールドについては「分解してメンテナンスできない」など否定的な意見もありますが、自分で分解してメンテナンスができない人にとっては、やはり「マグシールド」は搭載されていたほうが絶対良いと思います。

エクセラーには他にも「ATD」という、かつてはもうワンクラス上のモデルにしか搭載されていなかったドラグ機能も搭載されています。

もちろんソルト対応で、使用後はシャワー洗浄(水道水のみ、お湯はダメ!)も可能です。

自重は2500番で265gと、下位機種のレブロスより若干重くなりますが、リールとしては265gというのは十分軽いですし、マグシールドやATDといった機能が搭載されていることを考えれば多少の重量アップは仕方ないでしょう。

フリームス

2500番で205gという軽さ、
滑らかな回転が長く続く「タフデジギア」、
海水・異物の侵入をブロックする防水システム「マグシールド」、
よりロングキャストが可能なスプールデザイン「LongCast ABS」、
魚の引きに滑らかに追従しながら効き続ける新世代のドラグシステム「ATD」、

と、上位機種に負けないスペックを誇るのが「フリームス」です。

現行のフリームスは、ひと昔前のダイワの上位機種を軽く凌駕しています。

はじめからこのぐらいのレベルのものを購入しておけば、何の不満もなくシーバスフィッシングに没頭できると思います。

EM-MS

2500番で215gという軽さ、「マグシールド」「ATD」とダイワ独自の機能に加え、ボディにZAION(ザイオン)という素材が採用されています。

ZAIONとは、高密度にカーボン繊維が織り込まれたカーボン樹脂のことで、軽量な上に強度ではマグネシウムを上回るとされています。また金属ではないので腐食に強いというメリットもあります。

ZAIONボディとはどんなものが知りたい方には「EM-MS」はオススメです。

ただ私個人的には「EM-MS」は、若干性能と価格が中途半場な気がしないでもないでもありません…
だったら「カルディア」の方が良い気もします。あくまで好みですが…。

カルディア

2500番で190gという驚異的な軽さ、
滑らかな回転がより長く続く「タフデジギア」、
海水・異物の侵入をブロックする防水システム「マグシールド」、
よりロングキャストが可能なスプールデザイン「LongCast ABS」、
魚の引きに滑らかに追従しながら効き続ける新世代のドラグシステム「ATD」、
さらにボディには高密度カーボン素材ZAION(ザイオン)が採用されています。

性能は申しぶんなく、見た目的にもモノトーン系のシックなデザインは最高です。

私個人的には、2万円前後で買えるダイワのスピニングリールの中では「カルディア」はイチオシです。

セオリー

「セオリー」は、前出のカルディアよりもさらに軽く、2500番で185gという驚異的な軽さを実現しています。

滑らかな回転がより長く続く「タフデジギア」
海水・異物の侵入をブロックする防水システム「マグシールド」
よりロングキャストが可能なスプールデザイン「LongCast ABS」
魚の引きに滑らかに追従しながら効き続ける新世代のドラグシステム「ATD」
ボディには高密度カーボン素材ZAION(ザイオン)と、ダイワならではの機能も全て搭載されています。

セオリーの良いところは、何と言っても、ネットだと何故か定価より1万円近く安く買えることです(笑)

定価は3万円以上するのですが、Amazonだと1万円近く値引きされています。

ゴールドのスプールは好みが分かれるところですが、性能的には間違いないモデルなので、お得に買えるうちに買っておくというのもアリかもしれませんね。

ダイワのスピニングリールでライントラブルを起こさないために

冒頭にも書きましたが、ダイワのスピニングリールでライントラブルが起きてしまうのは使い方が悪いだけであってリールの性能のせいではありません。

ライントラブルは以下の2点を注意すれば確実に防げます。

スプールにPEラインを巻きすぎない

ダイワのスプール
これはPEラインに限らず、ナイロンでもフロロでも同じことが言えるのですが、スプールエッジギリギリまでラインを巻いてはいけません。

ラインを巻くのは大体スプールエッジから1,5㎜から~2㎜ぐらいまでにとどめておきます。

場合によっては高額のPEラインを中途半端に残すことになりますが、その時はその時、潔く諦めましょう。

絶えずラインにテンションを掛けて巻く

ある程度釣歴のある人なら、どんな釣り方をしても、ラインはテンションがかかった状態でキッチリとスプール巻くことができると思います。

ただ、釣歴が浅い人は、どうしてもテンションを掛けながら巻くことができず、いつの間にかスプールに巻かれたラインが“フカフカ”の状態になってしまうようです。

特にエギングやワインドなど、シャクって意図的にイトフケを作る釣りをするとフカフカになりやすいので注意が必要です。

スプールにラインがフカフカの状態で巻かれたままキャストし続けると、ラインが “ドバッ” と塊のまま出てしまい「ラインラッシュ」というライントラブルが起こします。

ですから、スプールに巻かれているラインを指で押してみて、少しでもPEラインがフカフカの状態で巻かれていたら、とりあえずフルキャストして、高速リトリーブでルアーを回収してください。

そうすることでラインにテンションを掛けながら巻き直すことができます。

なお、これもPEラインに限った話ではありません。ナイロンラインでも、フロロカーボンラインでも同様です。

まとめ

今回は実売価格が2万円前後までのシーバスフィッシングにオススメのダイワのスピニングリールをご紹介しました。

確かにイグジストなどの上位機種は至上の使い心地を約束してくれますが、初心者の方は今回紹介したぐらいの価格帯のものを気兼ねなくガンガン使ったほうがシーバスフィッシングを楽しめると思います。

性能的なことを言えば、今のダイワの中価格帯のスピニングリールは、10年前の上位機種以上ですから心配せずガンガンシーバスを釣ってください!