エギボンバー[安くて釣れる理由をアオリーQと比較して徹底解説]

エギボンバー[安くて釣れる理由をアオリーQと比較して徹底解説]

エギングという釣りは、根がかりによるエギのロストはどうしても避けられません。

ただ、お小遣いをやりくりしながら釣りを楽しんでいる我々にとって一個1,000円からするエギが次から次にポンポン無くなるのはツラすぎますよね?

そうなると「安くて釣れるエギはないか!?」と、巷に溢れる安物エギを試し始めるのですが、現実は厳しく、有名メーカーのエギ達と同等の釣果が望めるものはなかなかありません。

ダイソーのエギなんて、ゴミ…ですよね、、フォールで曲がるわ、カンナは刺さらないわ、ボディー内部に水が入るわで使い物になりません。

そこでオススメしたいのが「エギボンバー」というエギです。

エギボンバーは「釣具のポイント」を運営するタカミヤのオリジナルエギで、1本200円ほどで買えてしまう正真正銘の安物エギなのですが、その釣果は、あのアオリーQにも負けないほどです。

そこでこの記事では、エギボンバーとアオリーQを徹底的に比較しながら、エギボンバーが何故釣れるのか?その理由を解説したいと思います。

エギボンバーを使い始めたきっかけ

餌木ボンバーストック

私がエギボンバーを使い始めたキッカケは、今から10年ほど前、釣り初心者の妻がエギボンバーで、まだ私が1杯も釣れていないにもかかわらず、立て続けに3杯の秋イカを釣ってしまったからです。

「どうせ根がかりで無くすだろうから高いエギを使わせるのはもったいない」と、ネットで何となく買った「エギボンバーオレンジ金テープの3.0号」を使わせたら、いきなり3杯も釣ってしまったのです。

しかも、ただただロッドをあおるだけの下手くそなシャクリで…

「これはもしかして!?」

と、私も早速エギボンバーを使ってみると、キチンとダートもするし、フォール姿勢も角度も秀逸、ステイの姿勢も安定していて、非常に使えるエギだということが分かりました。

もちろん他の安物エギのようにボディー内部に海水が浸水するなんてこともありませんでした。

それからはパイロットエギとしてエギボンバーを使う機会が増え、今では私にとってアオリーQシリーズと同じぐらい信頼できるエギになっています。

※最近の奇をてらったヨーズリのエギはあまり信頼していませんけどね^^;

エギボンバーとアオリーQを徹底比較

私がいくら「エギボンバーは安くて釣れる」と言ったところで、安物エギに懐疑的な人は信じてはくれないでしょうし(私も安物エギ否定派でしたから気持ちは分かります)、釣果写真を載せたところで、写真なんてものはどうにでもできるので眉唾と思われるだけでしょう。

ですから今回は、エギとしての基本性能に焦点をあてて、釣れるエギの代表格のアオリーQ(ノーマル)と、エギボンバーを比較してみます。

シルエット比較

エギボンバーとアオリーQのシルエット比較

写真を見て分かる通り、エギボンバーとアオリーQはほとんど同じ形をしています。

エギボンバーとしては、一応体裁的には「大分型(※1)を採用した。」ということでしょうが、実際のところは「当時爆発的に売れていたアオリーQと同じ形にした」というのが本音でしょうw

まあ我々ユーザーとしては、安物エギはできるだけ有名エギと同じ形をしてくれていたほうが安心して使えますけどねw

※1 餌木は「大分型」と「山川型」の2つに分けることができます。
大分型の代表的なエギとしてはヨーズリの「アオリーQ」、山川型の代表的なエギとしては林釣漁具の「餌木猿」があります。ちなみに餌木猿もメチャメチャ釣れるエギですが山川型のためかイマイチ人気が無いようです。

着底姿勢比較

エギボンバーとアオリーQ

着底姿勢は「=ボディの重量バランス=フォール姿勢&ステイ姿勢(角度)」ということなので非常に重要なファクターです。

デフレエギでは、カンナが重すぎてステイの時に尻が下がるものが非常の多いのですが、写真を見ても分かるようにエギボンバーの着底姿勢はアオリーQのそれとほとんど変わりません。

エギの着底姿勢比較

ということはつまりエギボンバーの重量バランスは「釣れるエギの重量バランス」と言えます。

ダート性能比較

重量バランスが秀逸なエギボンバーは、シャクればキッチリ左右にダートしてくれます。

形も重量バランスもアオリーQに似ているわけですから左右に綺麗にダートするのは当然です。

ただ、エギング初心者の方に知っておいてほしいのは「ダート性能良いエギ=釣れるエギということではない」ということです。

デイライトエギングの先駆者達が口を揃えて「ダート、ダート」と言っていたので、ダート性能の良いエギが釣れるエギというイメージがついてしまっていますが、エギは左右にキレイにダートしなくても全然釣れます。

実際、昔のアイ(ラインを結ぶところ)が紐の時代のエギは、シャクっても上に跳ね上がるだけでダートなんてまったくしませんでしたが、それでも全然釣れましたし、今使っても問題なく釣れます。

今でも、例えば林釣漁具の「餌木猿」なんかはイレギュラーダートこそしますが、左右にキレイにダートなんて全くしません。それどころか個体によってダートの仕方がバラバラです。にもかかわらず餌木猿はどの個体でもメチャメチャ釣れます。

“ダート性能がどうこう” というのはメディアの影響です。実際はそれほど気にする必要はありません。

あっ、でもエギボンバーは左右にキレイにダートしますけどね!

パーツ比較

ボディーを覆う布に関しては、エギボンバーとアオリーQは結構違います。

エギボンバーの方が、アオリーQよりも柔らかい布を使っています。

正直、エギボンバーの布に関しては若干不満があります。破れやすいんですよね…。

それと、腹面の継ぎ目のところから剥がれやすくもあるので、私の場合はお腹に薄く「セメダイン スーパーXクリア」を塗るようにしています。

ただ、布が破れたらリメイクすれば良いんです^^自分だけのオリジナルエギが作れますよ!
(リメイクについてはページ後半で!)

カンナ

餌木のカンナ比較

アオリーQのカンナは真っ直ぐですが、エギボンバーのカンナはカーブしています。
どちらかと言えば「エギ王Q」系のカンナですね。

安物エギのカンナは針先が甘いことが多いのですが、エギボンバーのカンナの針先はかなり鋭いです。

ただ、エギボンバーのカンナは若干曲がりやすいので、テトラなどにぶつけたときはカンナが曲がっていないかチェックが必要です。

曲がりやすいといっても、イカの直線的な引きで伸びることはないので、その点はご安心ください!

シンカー

エギのシンカー比較

最近はシンカーも凝っているエギも増えてきましたが、エギボンバーのシンカーは “そのまんま鉛” です。

でも、シンカーなんて “そのまんま鉛” で良いんです!

ここだけの話、シンカーにメッキしたり、ボディーにシンカーを内蔵したりするのは、イカよりも人間を釣るための苦肉の策です(業界の人も裏では皆そう言っています^^;)。

イカは恐らく、シンカーがキラキラ光っていても何とも思っていませんし、エギ独特のボディーからシンカーが不自然に飛び出しているシルエットも何とも思っていません。

カラーバリエーション

最近のエギのハデハデカラーリングは本当にスゴイですね^^;

アオリーQも初期の頃はそれほど凝ったカラーリングのものはありませんでしたが、最近は流行に流されてハデハデです。

それに比べるとエギボンバーのカラーは超地味です。

エギボンバーは、
下地は、
・金テープ
・赤テープ
・マーブルテープ
・夜光
のみ。

背中は
・ピンク
・オレンジ
・ブラウン
に杉模様
だけです。

でも、エギのカラーなんてシンプルで良いんですよ、本当は。

実際アオリーQだって、初期のころは今ほど派手なカラーリングは無かったわけですから。
メーカーは「釣れるカラーリング」という謳い文句でハデハデなエギを売り出していますが、そもそも根拠がありません^^;

最近のエギのハデハデで凝ったカラーリングも、実はイカを釣るためではなく、人を釣るため、そして高い値段に相応しく見せるため、というのがメーカーの本音です。

「とは言っても、やっぱりもっとカラーバリエーションが欲しい」

そんな人には “リメイク” がオススメです^^

エギボンバーはリメイクにも最適

高いエギをバラしてリメイクするのはもったいないですよね?

かと言って、いくら安くても釣れないエギをリメイクするのは時間の無駄です。

その点、安くて釣れるエギボンバーなら遠慮なくリメイクできます。

下の写真のエギは私がエギボンバーをリメイクしたものです。
自分で言うのもなんですが、なかなか綺麗でしょう?

エギボンバーをリメイクしたもの
エギボンバーは安いので気兼ねなくリメイクできます。特にグリーンテープにグリーンバックはおもしろい釣りができますよ!ちなみにエギの羽根の役割については色々言われていますが、たぶん全部都市伝説です(笑)。羽根は無くても問題無く釣れますよ!

リメイクした自分だけのオリジナルエギを使えば、集中力が増して、結果、より釣れるようになりますよ。

夜光はエギボンバーで揃えておけば十分

夜光のエギならエギボンバーが最適

夜光のエギは、ナイトエギングはもちろん、時としてデイライトエギング(どちらかというと夜光は昼の方が効くこと多いかも?)でも抜群に効くときがあるので、2、3個常備しておくと仲間を出し抜くことができることがあります。

ただ、夜光のエギって、なかなか買う気にならなくないですか?

「どうせ高い金払ってエギを買うなら夜光以外が良い」となりますよね?

そういうときこそエギボンバーのような安くて釣れるエギの出番です。
夜光はエギボンバーで揃えておけば問題無しです。

エギボンバーが釣れないと言っている人はエギを信用してない&集中力不足では?

「エギボンバーで釣れない」と言っている人は、結局 “安物エギ=釣れない” というのが頭のどこかにあって、釣りに集中できていないのではないでしょうか?

私だって、あの時、妻がエギボンバーで連チャンしていなければ、今でも安物エギを避けていたかもしれないので、そういった人たちの気持ちはわかります。

実際、ヒドイ安物エギもたくさんありますからね、、ダイソーエギとか…。

ただ、エギボンバーは信じて使えば、有名メーカーのエギに負けないぐらいイカは抱いてきます。

基本性能は見ていただいた通りなのですから、あとは信じて使えるかどうか?だけです。

どういうエギを使うかは個人の自由ですが、エギボンバーが釣れないなんてことだけは絶対にないので、安くて釣れるエギを探している人は是非一度エギボンバーを試して見てください!

で、問題なく釣れるのが分かったら、今度はリメイクも楽しんでみてくださいね!

定番カラー&定番サイズのセットです。これだけあればとりあえず安心してエギングに出かけられます。

夜光は昼夜問わず抜群に効くときがあるのですが、高級エギではなかなか夜光を買う気になりませんよね?そんなときはエギボンバーの出番です。

リアルカラーは見えイカに試すと明らかに反応が違うときがあります。奥の手として2、3本持っておくと便利です。