ヘラブナ野釣りなら振出が有利!振出ヘラ竿のメリットとオススメの竿

いつの間にか所有するヘラ竿が100本近くになってしまっている筆者ですが^^;、そのうちの10~15本ほどは “振出ヘラ竿” です。
「振出のヘラ竿なんてカッコ悪い」と思っていませんか?
まあ、私も管理釣り場では “みえ” もあって並み継ぎのヘラ竿しか使いません。が、何が釣れるか分からない “完全な野釣り(ヘラブナを放流していない)の底釣り” では振出竿の恩恵は計り知れず、今では長尺竿以外はほぼ振出のヘラ竿を使うようになりました。
また、乗っ込みの巨ベラ狙いでも振出ヘラ竿を好んで使っています。
ノンブランドはさておき、最近の国内メーカーの振出ヘラ竿は本当に素晴らしく、実際に使ってみると中尺までなら並継ぎ竿と比較しても何ら遜色ありません。
ということで、この記事では振出竿のメリットと、オススメの振出ヘラ竿をご紹介したいと思います!
振出へら竿がオススメの理由
特に野釣りで振出ヘラ竿をオススメする理由として以下の点があります。
・取り回しが良い
・荷物がコンパクトになる
・「管付き」で竿を持って行かれる心配が無い
・穂先が抜けて無くす心配が無い
・寄せる力、軽さ、堅牢性などの基本性能が格段に向上している
順に説明します。
取り回しが良い
振出竿の最大の魅力は、その「取り回しの良さ」でしょう。
特に“底だて”(底のタナを測る作業)。
開けた管理釣り場ならそれほど気になりませんが、障害物に囲まれた野釣り場での底だては(継ぎ竿の場合)わざわざ竿を抜いてトンボやウキを移動させなくてはならないことが間々あります。
その点、伸縮自在の振出竿なら竿を短くたためば良いだけですから、釣り座のスペースが狭くてもラクラク底だてできます。
ボートなんかもそうですね。狭いボートの上では振出竿の取り回しの良さは非常に重宝します。穂先を落とす心配もありませんしね!
荷物がコンパクトになる
ご存知通り継ぎ竿は畳んだ状態で “棒が2本” です。
しかし振出竿なら“棒1本”です。
ですから持って行く竿の本数が多ければ多いほど振出竿のほうがコンパクトになります。
この違いは意外に大きく、初めていく野釣り場で竿を複数本持って行く場合、振出竿の方が釣り場までの徒歩移動が楽になります。
「管付き」で竿を持って行かれる心配が無い
ほとんどの振出ヘラ竿は、竿尻に「管(輪っか)」が付いています。
この管に100円ショップなどで売っている伸縮コードを取り付け、もう片方を竿受けなどに繋げておけば、誤って竿を池に落としてしまうことや、魚に持って行かれることも無くなります。
野釣りではたまにあるんですよ、、ボーっとしていて竿を魚に持って行かれることが、、
穂先が抜けて無くす心配が無い
底釣り(特にドボン)をしていると、向こうアワセで魚がかかってしまうことがあります。そんな時にアワせずボーっとしていると穂先が抜けて持っていかれてしまうこともあります。
そうでなくても、いつの間にか継ぎ目が緩み、抜けてしまうこともあるでしょう。
ルアーロッドでキャストしたら穂先が抜けて飛んでいってしまった経験ありません?ルアーロッドはガイドがあるので穂先が抜けても回収出来ますが、ヘラ竿で穂先が飛んでいったらそれで終わりです。
が、振出竿なら、そもそも穂先が抜ける心配がありません。
寄せる力、軽さ、堅牢性などの基本性能が格段に向上している
↑鯉がかかっても安心してやり取りできる
確かに一昔前までは「寄せる力」も「軽さ」も「丈夫さ」も、振出竿よりも継ぎ竿のほうが遥かに勝っていたと思います。
※そもそも30年以上前のヘラ竿の主流は振出で、その後性能で勝る継ぎ竿に移行していったという歴史があります。
しかし最近の振出竿は、カーボンの性能が上がり、またユーザーの目も厳しくなった為か、15尺ぐらいまでの中尺竿なら継ぎ竿と比較しても何ら遜色無いように思います。
特に「魚を寄せる力」は飛躍的に向上していて、乗っ込みの巨ベラはもちろん、そこそこ大きな鯉がかかっても問題ありません。
正直、「軽いだけでやたら高い“アノ竿”」よりも寄せる力は遥かに上です。
振出へら竿を選ぶ際の注意点
ここまで振出へら竿のメリットを述べてきましたが、振出へら竿を選ぶ上で注意点もいくつかあります。
それは
・国内有名メーカーのものを選ぶ
・硬調子を選ぶ
・短竿から15、16尺ぐらいまでの中尺竿までにしておく
といった点です。
順に説明します。
国内有名メーカーのものを選ぶ
これは振出竿に限った話ではありませんが、ノンブランドのヘラ竿はおすすめできません。
理由はシンプルに “折れるから” です。
ヘラ竿は、その構造上、ブランクの肉厚を必要以上に分厚くすることができません。そのためヘラ竿は、薄いブランクでありながら強くなければならないわけです。
しかしノンブランドのヘラ竿は、カーボンの質が悪かったり、キズが入っていたり、ブランクの厚さが均一でなかったりで、本当によく折れます^^;
ここ数年、アマゾンなどで海外製の安い釣り道具が沢山出回るようになり、それはそれで悪いことだとは思いませんが、振出へら竿だけは国内有名メーカーのものを選んだほうが無難です。
ノンブランドは “安物買いの銭失い” になるのが目に見えてます。
ですから、振出ヘラ竿を購入するなら「ダイワ」「シマノ」「宇崎日清」「かちどき」といった国内メーカーのものを選ぶようにしてください。
硬調子を選ぶ
へら竿には色々な硬さのものがありますが、私のオススメは「硬調」!つまり硬めの調子のものです。
特に何が喰ってくるか分からない野釣りでは絶対に「硬調」がオススメです。
「オールマイティーそうだから」と「中硬」辺りを選んでしまいがちですが、私の経験上、野釣りでは硬調こそがオールマイティーです。
硬調なら20㎝そこそこヘラブナでも子気味良い引きを楽しめる一方、鯉などがかかってしまった場合でも十分対応できます。
硬調のヘラ竿を薦めると“ハリス切れ”を心配される人がいますが、硬いといっても所詮はヘラ竿ですから、竿の硬さが原因でハリスが切れることはありません。
15尺ぐらいまでの中尺竿までにしておく
17尺以上の長尺の振出竿は重量が重くなり、また太くなります。
ですから、振出竿は長くても15、16尺ぐらいまでにしておいたほうが良いかもしれません。
最近はノンブランド品で、軽量で細身の振出へら竿も出回っているようですが、強度面で信用できませんね。
オススメの振出へら竿
ダイワ
波紋Jは私も愛用しているダイワの振出へら竿の名作です。非常に軽く、調子も素晴らしいの一言です。価格もそれほど高くないのでかなりオススメです。「超調」と「硬調」がありますが、ヘラブナがメインなら硬調で十分です。“振出竿感”が無いデザインもお気に入りです!
葉隠も、軽く、調子も良く、コストパフォーマンスに優れたオススメの振出竿です。デザインも「“F”のブラック版」といった感じでスタイリッシュです。ただ、長さのバリエーションが12尺、15尺、18尺、21尺の4つしかないのが残念な点です。ダイワで各尺を揃えるなら、この「葉隠」と「波紋J」と組み合わせると良いかもしれません。
シマノ
シマノの慶春風は、性能も、見た目も、並み継ぎ竿と全く遜色のない高性能の振出へら竿です。管理釣り場で使っても、誰も振出竿とは気が付かないデザインも好感が持てます。ただ、それだけに振出竿にしては若干価格がお高目です。なお、選ぶべき調子はもちろん「硬調」です。
宇崎日清
高性能の振出ヘラ竿を昔から作り続けている「宇崎日清」ですが、その中でもこの「山吹」は何代にも渡り進化を続けている宇崎日清の定番モデルです。私も何代か前の山吹を持っていますがかなり良い感じです。現行モデルは更に軽く、丈夫になっています。調子は「硬中硬」ではなく「硬調」を選んでください。
かちどき
かちどきの振出ヘラ竿は本当に素晴らしく、私も「紫天光」というモデルと「旋」というモデルを2本づつ所有しています。が、残念ながら、現在かちどきは振出ヘラ竿を製造していないようです。
そのため、既にアマゾンではかちどきの振出竿は売っておらず、Yahooショップに出店しているショップに多少在庫があるのみのようです。
欲しい尺があったなら即ゲット必須です!
この竿は私も7尺と13尺を所有していますが、軽さも、調子も申し分なく、とても気に入っています。マジョーラカラーも最近のヘラ竿っぽくてGOODです。しかしこんな良い竿が製造中止なんて残念でなりませんね、、。Yahooショップに出店しているショップで在庫が無くなればそれで終了ですから、欲しい尺があれば即ゲットすることオススメします。価格もヘラ竿としては激安ですしね。
まとめ
私の経験を元に、振出へら竿のメリットをご紹介させていただきました。
残念ながらヘラ師には振出竿を毛嫌いする人も少なからずいます。
しかし実際に使ってみるとそのメリットは多く、特に野釣りでは本当に重宝します。
軽いだけでトルクも何も無く、ちっともヘラが寄ってこないや高価な並み継ぎ竿を買うなら、振出竿で各尺を揃えるほうが利口かもしれませんよ^^
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