私がキャンプツーリングにサーマレストのウレタンマットを選んだ理由[コットorマット]
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バイクでのキャンプツーリングでは寝具は非常に重要です。特に重要だと言われているのは寝袋の下に敷くマット類です。
初心者の場合は銀マット、慣れてくるとウレタンマットやインフレーターマット、最終的にはコットを持っていくことが理想だとされています。
私がキャンプツーリングを始めた時、まずキャンプテンスタッグのEVAフォームウレタンマットを使用していました。
これは結構良かったですね。何しろ3秒で寝床が完成しますから。おまけに安物の銀マットよりも柔らかく、寝心地もとてもよろしいです。
このキャンプテンスタッグのEVAフォームウレタンマットでも性能は十分でしたが、私はさらなる快適さを求めました。
そこて購入したのがこのMoon Lenceというメーカーの「折りたたみ キャンプコット」です。
私にはヘリノックスやサーマレストを買う勇気はなかったので 安価な “中華コット” を買いました。ヘリノックスの3分の1程度の値段で買えるのですが、性能的にはほぼ同等と言っても過言ではない秀逸な一品でした。
これを導入したことにより、私はキャンプ場でも自宅同然の眠りの質を手に入れました。
が、しかし、現在はこれ、サーマレストのウレタンマット「Zライト ソル」を使用しています。
このサーマレストのウレタンマット「Zライト ソル」は、寝心地でいえば、最初に買ったキャプテンスタッグのマットとほとんど変わりませんが、こちらのほうが優れた “保温性能” を持っています。
このウレタンマットを導入したことにより、私はキャンプ道具の持ち物リストからコットを削除しました。
たしかにキャンプツーリングで“寝心地”は非常に重要です。眠りの質の高さは次の日の運転の質や安全に直結しますからね。そういった意味ではコットは最高かもしれません。
しかし、私は最終的にウレタンマットを選びました。
なぜ私は、寝心地では最上級のコットではなく、寝心地がそこそこのウレタンマットを持っていくようになったのか?その理由について解説していきます。
理由①ウレタンマットは機動力がハンパない!
「ウレタンマットは機動力がハンパない!」一番の理由がこれです。
最近のコットは設営&撤収がとても簡単になっているとはいえ、ウレタンマットの簡単さには勝てません。
コットの設営例を説明しましょう。
①まず袋から出します。
②ポール類を全て展開します。これは中にゴムが入っていて、広げれば勝手に組みあがってくれるので楽です。
③ポールをスリーブに通します。
④足をつけます。
ヘリノックスなどの一流品になるほど足の数が少なく、設営に力も要らなくなります。
が、このコットは残念ながら格安品です。安いぶんだけ設営に手間がかかります(ですが寝心地はヘリノックスとほぼ同等です。手間と価格のどちらをとるかですね)。
足のフレームを本体フレームのポールに引っ掛けながら、ポールをへし折る勢いで体重をかけて足のフレームをひん曲げます。そして半ば無理やりにもう一方の本体フレームポールに引っ掛けます。これを5回繰り返します。
⑤完成です。慣れれば格安品でも3分もあれば組み上げられます。
次に、今使っているサーマレストのウレタンマット「Zライトソル」の設営方法です。
①広げます。
②ハイ、完成。1秒で終わります。
こうして比較してみると設営にかかる労力はウレタンマットの圧倒的勝利です。
撤収はこの手順を逆にしていくだけなので、撤収における労力に関してもウレタンマットが圧勝ということになります。
実は、この労力の差が、機動力に大きく影響するのです。
キャンプツーリングにおいて、「キャンプをして非日常を楽しむのがメインで、ツーリングは非日常に行くための手段の1つ」の場合はさほど問題ないのですが、「旅をすることがメインで、キャンプは遠くに行くための手段の1つ」というスタイルの場合は機動力が非常に重要になってきます。
基本的に人間が使える自分の力は有限です。旅が主軸のキャンプの場合、できれば旅に大きな力を割き、キャンプに関しては最小限の労力に抑えたいものです。
あまりキャンプ自体に労力を使いすぎると、「撤収面倒だな……別に今回急いで○○に行かなくても良いし、今日の朝はキャンプ場でダラダラしてから出発すればいいか…」と旅へのモチベーションが低下する可能性が出てきます。
このユルさが旅の醍醐味といえばそれまでなのですが、なかなか有休もとりづらい今の世の中では、いつまた旅に出られるのかは分かったものではありません。今、目の前にある旅のチャンスを無駄にしないために、「思い立ったらいつでもその場から動き出すことができる」という機動力の高さは至上です。
ウレタンマットは眠気や前日の疲れでモチベーションが下がったキャンプ場の朝においても、何も考えずとも撤収ができる身軽さがあります。
理由②道具としての信頼性
私がキャンプ道具を選ぶにあたって重視していることの1つに「いつ、いかなる時にも一定以上の性能を発揮できる道具としての信頼性」があります。
ウレタンマットはとても信頼性が高い道具です。地面が岩場だろうが斜面であろうがどこでも使えます。
寝ているうちに急に壊れるということもなく、一定の寝心地を必ず提供してくれます。
また、多少破れてしまっても原型さえ残っていれば問題なく使えるので、旅がメインのキャンプにはまさにうってつけです。
対して構造がウレタンマットに比べて複雑なコットは「組み上げる時にうっかり壊してしまった」なんてことも考えられます。壊れてしまったコットはただの布です。銀マット以下の保温性能とクッション性能になってしまいます。
また、下の写真のように引っ掛ける形式だと、時々寝ている最中に外れることがあります。
実はこの現象、地面が柔らかいとよく起きるんです。実際、私も寝ている途中に足が外れて起きてしまった経験が何度かあります。
最高の状態を維持できるならコットのほうが寝具としての能力は当然高いです。
ですが、あらゆる状態・状況を考慮した場合、安定して寝具としての能力を発揮できるのでウレタンマットはないでしょうか?
どのウレタンマットが良い?おすすめのウレタンマット究極厳選ベスト2
これまで説明したように、ウレタンマットは全ての状態・状況で一定以上の能力を発揮することができるバランスの取れたキャンプギアと言えます。
そんなウレタンマットの中でも、性能的にも、価格的にもキャンパーを納得させられるウレタンマットは、やはり先ほどから何度も話に出てきているサーマレストの「zライトソル」がナンバー1だと思います。
このZライトソルは、一方がアルミ蒸着になっており、体の熱を反射します。そのため保温性がとても高いのが特徴です。キャプテンスタッグのEVAフォームマットも寝心地そのものは正直それほど変わらないのですが、保温性の高さで圧倒的な差が出ます。キャプテンスタッグのEVAフォームマットだとこの加工がされていないため、地面の冷たさで眠りが浅くなり、翌日に影響します。
次におすすめできるのは、おなじくサマーレストの「リッジレストソーライト」です。
サーマレストのZライトソルより、こちらのリッジレストソーライトのほうがリーズナブルで、保温性も優れています。
ただ、私としてはこちらのリッジレストソーライトではなく、やはりZライトソルをおすすめします。
何故ならZライトソルは表面がデコボコのクッションのようになっており、クッション性がとても高いからです。
一方こちらのリッジレストソーライトは保温性が高い代わりに、クッション性はホームセンターで900円の銀マットと同レベルで、体がバッキバキになります。
雪中キャンプなら保温性に優れたソーライトはおすすめですが、そうでなければZライトソルの保温力でも充分です。
ウレタンマットで旅をしよう
いかがでしたか?キャンプがメインのツーリングなら快適さに勝るコットですが、
旅がメインのキャンプツーリングにはウレタンマットがうってつけであることがお分かりいただけたと思います。
次の連休には、バイクの荷台にウレタンマットを括り付けて旅キャンプをしませんか?
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