登山初心者のシングルガスバーナーはイワタニ[プリムス フェムトストーブ]でOK
携帯性に優れたシングルバーナー(コンパクトなガスバーナー)は、お湯を沸かしたり、料理をしたりと、キャンプでは欠かせないギアですが、それだけに「現場で火がつかなかったらどうしよう…」「ガスが漏れたりしないだろうか?」「料理するのに火力は十分だろうか?」など、不安がよぎることもあるかと思います。
そんな方にオススメのシングルバーナーがイワタニの「フェムトストーブ」です。
この記事では、何故、私が数あるシングルバーナーの中でもイワタニのフェムストーブを推薦するのか?を詳しく解説していきます。
フェムトストーブは他製品より微妙な火力調整が可能
※フェムトストーブの火力があるのでソロでの炊飯、炒め物、汁物まで楽々調理できます。
まず、フェムトストーブは他社のシングルバーナーと比べて軽量(57g)&収納性に優れています。
これだけでもキャンプギアとしては大変ありがたいのですが、いくら軽くてもシングルバーナーとしての性能が“おおざっぱ”では意味がありません。
その点フェムトストーブは、これだけ軽量にもかかわらず、調理道具としての性能も十分で、多くのシングルバーナーが苦手とする “細やかな火力調整” も可能です。
※最低出力での状態。繊細な調理が必要な時は非常に頼もしい。
フェムトストーブの最大出力こそ2,100kcalと一般的ですが(とは言っても2,100kcalは十分高火力です。)、その分、火力調整を出力ギリギリまで行えるため調理の幅がグンと広がります。
特に水分を使った料理では、細やかな火力調整ができるフェムトストーブは大変重宝します。
例えばデザートや朝食でパンケーキを作る場合、焚き火や炭火、マルチフューエルストーブだと、表面がすぐに焦げてしまったり、中まで火が通らなかったりすることがよくあります。
しかしフェムトストーブは家庭のコンロ並みに低出力で調理できるため、焦げやすい粉物も調理可能です。
また、同じく火力調整が出来を左右する「お米」も、フェムトストーブの火力調整性能があれば誰でも簡単に美味しく炊くことができます。
キャンプの食事はお米が美味しく炊けないとテンションが落ちてしまいますから、フェムトストーブの火力調整性能はマジでありがたいですね。
防風性に優れ、多少の風なら風よけ不要
フェムトストーブのバーナーヘッドは、ガス噴出部分を囲んだ形状になっています。
一般的なシングルバーナーはヘッド部分が露出しているため、五徳形状によっては風の影響をダイレクトに受けてしまい、風の強い稜線や冬場では、別に風防(風よけ)が必須な時もあります。
しかしフェムトストーブは、ガス噴出部分を囲んだ形状になっているため、ある程度の風であれば燃焼できます。
さすがに強風時は火力低下が顕著になりますが、少し風があるな、という程度であれば気にせず調理は可能です。
耐風性はシングルバーナーにおいては非常に大切な要素になりますが、意外にできていないシングルバーナーも多いんですよね、どれとは言いませんが…。
ちなみに耐風性が無いシングルバーナーだと、別に風防(風よけ)を持参しなければならなくなり、荷物が増えることになるので注意が必要です。
必要十分な五徳の安定性
フェムトストーブは3本の五徳で構成されています。
正直、安定性という点では、3本五徳は4本五徳に劣ります。
ただ、シングルバーナーでそれほど大きな鍋を乗せることもありませんから、ソロでの使用するなら3本五徳でも安定性は十分すぎるほどです。
コッヘル、フライパンなど、ソロで想定されるアイテムなら全然問題ありません。
現場でトラブルの少ないフェムトストーブは初心者に特にオススメ
※最大出力時の火力。小柄なボディからは想像がつかない高い火柱が上がる
フェムトストーブは耐風性、収納性、重量、火力、安定性など、全てにおいて平均点以上のシングルバーナーです。
シングルバーナーの中には、高火力だけに突出したもの、耐風性だけに突出したモデルもありますが、どのような環境下でもオールマイティーに性能を発揮してくれるシングルバーナーならフェムトストーブが一番だと思います。
今後、自分のキャンプスタイル、登山スタイルが見つかれば、その時は自分のスタイルにあったシングルバーナーを購入すれば良いと思いますが、まず初めの1台として、どのシングルバーナーを選べばよいか迷っているなら、とりあえず今回ご紹介したフェムトストーブを選んでおけば「現場で火がつかなかったらどうしよう…」「ガスが漏れたりしないだろうか?」「料理するのに火力は十分だろうか?」などの余計な心配をする必要はなくなります。
最後に、フェムトストーブは、ホームセンターなどで売っている廉価な“なんちゃってシングルバーナー”と違い、アフターサービスもしっかりしていることもお伝えしておきます!
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