初心者におすすめのシーバスロッドとは⁉[湾奥]価格から長さまで徹底解説

初心者におすすめのシーバスロッドとは⁉[湾奥]価格から長さまで徹底解説

一口に「シーバスロッド」と言っても、値段はピンからキリまでありますし、長さや硬さも用途によってバラバラですから、これからシーバスフィッシングを始めようという人は、どんなロッドを買えば良いか迷ってしまうと思います。

そんなときは釣具店の店員さんに聞くことになると思いますが、店員さんに「初心者なんですけど、どんなロッドが良いですか?」と聞いても、必ずしもベストな答えがかえってくるとは限りません。

なぜなら基本的に釣具店の店員さんは、客のレベルと懐(ふところ)事情を見て、確実に買って帰るであろうものを薦めてきますから…それに、こう言っては何ですが、そもそもその店員さんが本当にシーバスフィッシングやっているかどうかも怪しいものですしね…。

実際、私もこれまで、釣具屋さんに薦められて「この釣りでそれ?」というロッドや、「あなたにこのロッド使いこなせないないでしょう?」というロッドを買わさせてしまった初心者を何人も見ています。

ということで今回は、あなたがそんなことにならないよう、湾奥で使うシーバスロッド、はじめの一本を選ぶ際に抑えるべきところと、おすすめのシーバスロッドを何本かご紹介します!

シーバスロッドを選ぶ上で絶対に外せない条件

湾奥でシーバスを釣るなら、ロッドは以下の条件をクリアしたものの中から選ぶようにしてください。

●オールSICガイドであること
●ロッドの長さは8フィート~9フィート
●キャスティングの許容ウエイトは~21g前後までのもの

順に説明します。

オールSICガイドであること

SICガイド

基本的にPEラインを使うシーバスフィッシングにおいては “全てのガイドがSICガイド” というのが絶対条件です。

というのも、PEラインの釣りでは、SICガイドでないと、PEラインの摩擦でガイドリングに簡単に溝が入ってしまうんです。

それはもう、ドラグでやり取りするようなシーバスを何本かかけたら本当にアッと言う間に溝が入ります。

ちなみに、SICガイドは(ガイド自体が)高額なので、ほとんどのメーカーが初心者用に “トップガイドだけSICガイド” という安価なモデルをラインナップしていますが、ことシーバスフィッシングにおいては、トップだけSICガイドにしたところで意味はありません。

事実、私も昔、SICではない普通のハードガイドのロッドでPEラインでシーバスを何本か釣った後にガイドを見てみたら、トップから4番目のガイドまでガッツリと溝が入っていたということがありました。

デカいシーバスは、すごい勢いでドラグを引き出すので、そのときにガイドにかかるPEラインの摩擦はハンパではないんです。

ということで、初心者だろうが誰であろうが、PEラインを使うならガイドはオールSICが必須ということを覚えておいてください。

なお、ガイドのフレームはステンレスでもチタンでもどちらでも構いません。
欲を言えば軽いチタンの方がベターですが、その分ロッド自体が高額になりますから、初心者が無理にチタンフレームSICガイドのロッドを買う必要はありません。ステンレスフレームSICガイドで十分です。

ロッドの長さは8フィート~9フィート

ロッドは長いほうが飛距離は出ますが、その分取り回しが悪くなります。

ですから広いサーフや河口で思い切りブン投げる釣りなら10フィート前後の長めのロッドの方が有利なのですが、湾奥の釣りならロッドは8~9フィートもあれば十分です。
湾奥はいろいろキャスティングの邪魔になる障害物も多いので長すぎないほうが取り回しが良く有利です。
8フィートでも、6フィート前後のバスロッドに比べたら全然飛びますしね。

キャスティングの許容ウエイトは~21g前後までのもの

適合ルアーウエイト

ロッドには「何g~何gまでのウエイトのルアーをお使い下さい」という許容(推奨)ウエイトというのがあるのですが、湾奥のシーバスを狙うなら21gぐらいまで投げられれば十分です。

特にナイトゲームは(特別な釣りをしない限りは)重いルアーを使う機会はそれほど多くはありませんし、それどころか、バチパターンやアミパターンではメバル用ワームなどの軽くて小さなルアーを使わないと喰ってくれないこともあるので、軽いルアーを飛ばせない硬いロッドは逆に不利です。

ちなみに~21g~23gぐらいの許容ウエイトのロッドだと、ティップが結構柔らかいので「こんな柔らかいロッドでデカいシーバスをかけて大丈夫なの?」
と不安になるかもしれませんが、シーバスロッドはティップは繊細でもバットが強靭にできているので全く問題ありません。

それに、ティップまで硬いロッドはバレるんですよ…

特に近距離でシーバスをかけると顕著で「セイゴクラスは全部バレるんじゃないか!?」ってぐらいティップの硬いロッドはバレます(まあセイゴならバレても良いですけどね)。

シーバスのデカイ魚体のイメージで、硬いロッドを選びたくなる気持ちはわかりますが、こと湾奥のシーバスに限って言えば硬すぎるロッドのメリットはほとんどありません。

湾奥でのシーバスフィッシングの最初の1本としてオススメのシーバスロッド

●オールSICガイドであること
●ロッドの長さは8フィート~9フィート
●キャスティングの許容ウエイトは~21g前後までのもの

の3点をしっかりと抑えて上で、価格的にもリーズナブルで初心者にもオススメできるシーバスロッドを厳選してご紹介します。

メジャークラフト:クロステージ「CRK-862L」
長さ:8’6フィート
推奨ルアーウエイト:7g~23g
メジャークラフトの「クロステージ」はメジャークラフト創業当初から、機能十分のエントリーモデルとして人気を博しているロッドです。そのクロステージも初期モデルから何度かモデルチェンジして現行モデルは本当に良くなりましたね。

メジャークラフト:トリプルクロス「TCX-892L」
長さ:8’9フィート
推奨ルアーウエイト:7g~23g
メジャークラフトの「トリプルクロス」もメジャークラフト創業当初からあるモデルで、現在まで何度がモデルチェンジを繰り返しています。繊細なティップで喰い込みが良く、強靭なバットでメーター級の大物を寄せることもできます。しかもこの価格で“軽量新型SICKガイド”を搭載というのも他のメーカーではまず真似できないでしょう。初期モデルは少々持ち重りが気になったトリプルクロスですが、現行モデルは本当に軽くて扱いやすくなっています。

シマノ:ムーンショット[MoonShot]S900L
長さ:9フィート
推奨ルアーウエイト:5g~21g
シマノならこの「ムーンショット」がオススメです。ブランクの安心度はシマノが一番かもしれません。実際、使ってみて “曲がっても折れない感” がヒシヒシと伝わってくるのがシマノのロッドです。
ちなみにシマノには、この下のクラスに「ソルティーアドバンス」というトップだけSICのモデルがありますが、トップだけSICでは役不足なので買わないように!トップだけSICって、エギングならまだしも、シーバスロッドでは本当に意味無いんですけどね、、

まとめ

今回はこれから湾奥のシーバスフィッシングをはじめようという方のために、シーバスロッドを選ぶ注意点と、おすすめのシーバスロッドを厳選してご紹介しました。

特に最近のメジャークラフトのロッドは本当に良い感じです。
最初の一本には最適だと思いますよ。

是非参考にしてください。