風に強いCB缶バーナー「SOTO Gストーブ ST-320」収納性抜群でソロキャンプにもおすすめ
シングルバーナーは、想定されるシーンに合わせて様々なものが発売されているため、アウトドア初心者の方は迷ってしまうかもしれません。
ただ、一般的な使用用途で「CB缶」「丈夫」「収納性」「長時間使用」という点を考慮すると、私も愛用しているSOTOの「Gストーブ ST-320」はかなり良い線をいっていると思います。
ということで今回はSOTOのGストーブ ST-320をご紹介します。
ST-320がオススメな理由
CB缶ストーブである事を感じさせないデザイン
※CB缶専用とは思えないこのルックス!最高ですね。
CB缶(カセットボンベ缶)を使用するストーブは、燃料であるCB缶が安価、かつ入手が容易であることが最大のメリットですが、反面、アウトドア専用のギアを扱うという特別感が乏しく、デザイン的にも“ウーン”というものも少なくありません。
その点、このST-320はこれまでのCB缶ストーブとは一線を画すデザインは本当に格好よく、見た目もこだわるアウトドアファンの所有欲を十分に満たしてくれます。
機能性&収納性に優れた合理的なボディ
※構成する部品は、本体、ヘッド、補助ゴトク。収納性抜群の本体は薄型ながら頑丈。収納もこれだけ薄くコンパクトにできる。
CB缶を使用するバーナーは、OD缶のバーナーと比べコストパフォーマンスが高いのが魅力ですが、その反面、火器としての基本性能は、より厳しい環境下を想定して開発されたOD缶のバーナーと比べるとどうしても見劣りします。
特に防風性能は、多くのCB缶が不得手とするところです。
しかし、このST-320は、ボディがゴトク兼風防の役割を持ち、特に風防としては十分な性能を発揮してくれます。
加えてST-320は本体を薄く折りたためるため収納性も非常に優れています。
パッキングの際、横に大きいアイテムは場所を取ってしまいますが、縦にスマートに収まるST-320は非常に助かります。
コンセプトに合ったスペック(火力より使用可能時間重視!)
※コンビニで調達したCB缶でも使用可能。メーカー指定のパワーガスであれば出力も高い
ST-320は、冬山などの過酷な状況下での使用を想定したものではなく、気候の良い季節のソロキャンプやツーリングに適したストーブです。
そのため火力は最大出力で1,800kcalと、決して高火力というわけではありません。また重量も380gと、とりたてて軽量というわけでもありません。
ただ、それなりにアウトドアの経験のある方なら分かると思いますが、ソロで3,000kcalの大出力が必要な場面などほとんどありませんし、重量に関しても、プロの冒険家でもない限り1gを争うようなことはほぼありません。ツーリングキャンプであれば尚更です。
それよりも、一般的なソロキャンプやツーリングキャンプでは収納性や(使用時の)機能性のほうがよっぽど重要です。
ST-320は、最大出力こそ高くはありませんが、その分燃焼時間は2.1時間と長く、結果、かさばるCB缶の本数を減らす事も可能になります。
ST-310との違いは?
同ブランドで、同じく一体型のCB缶ストーブに「ST-310」があります。
「ST-310」と「ST-320」は価格帯も近く、SOTOのCB缶ストーブを選ぶ際は必ず比較対象になってきます。
ST-310はST-320と大きく異なる点は、ST-310のほうは低温化や連続使用による火力低下を防ぐマイクロレギュレーターを搭載されていること、さらにST-320では使いづらい、直径19㎝までの幅広の調理器具も使用できる点でしょう。
ですからキャンプの中でも風の影響を受けにくいオートサイトではST-310に軍配があがるかもしれません。
また大人数での使用でも火力の高いST-310に分があるでしょう。
ただ、筆者としては、やはりツーリングキャンプやソロキャンプでフリーサイトで利用するなら、機能性、収納性に優れたST-320のほうが使い勝手が良いのでは?と思っています。
※「ST-310」についてはこちらの記事が参考になります。
ST-320の火力で揚げ物も十分調理可!実際に作ってみた
今回、ST-320の調理性能を検証するため、某キャンプ場のフリーサイトでST-320で山菜の揚げ物を作ってみました。
※キャンプ先で山菜を存分に味わうための最良の調理法はやはり揚げ物!
火力は最大出力まで上げなくても油を十分に余熱できました。
ちなみにこの日は自宅近くで採れた、食べ頃が遅れたフキノトウを揚げてみましたが、山菜らしい香ばしさ、後からくる独特の苦みを十分堪能できました。
片栗粉を付けてサッと揚げると、旨味だけでなくサクサクの食感も楽しむことができて最高でしたね!
ST-320は五徳の安定性、調理器具を置く部分も滑りづらい工夫がされているため、こうした油ものも安心して調理することができました。
※ST-320で揚げたフキノトウ。マジ最高です^^
ST-320まとめ
ST-320は、さすが日本が誇る火器メーカー「SOTO」が発売するモデルだけあり、我々アウトドアユーザーを十分に納得させてくれる逸品だと思います。
ST-320は「デザイン性」「収納性」「堅牢性」「長時間使用」に優れ、は一般的な環境下での使用の範囲ならストレスを感じることはありません。
特に収納性は抜群で、コンパクトにパッキングできるCB缶ストーブを探しているなら、ST-320はかなりオススメできる逸品だと思いますよ。
-
前の記事
ノースフェイスカップ2019atClimb Park Base Camp徹底レポート! 2019.04.11
-
次の記事
ソロキャンプに最適のモンベル「ミニタープHX」焚き火派にもオススメ! 2019.05.10