ガスバーナーを火力で選ぶならウルトラバーナーP-153がオススメ

OD缶のガスバーナーを選ぶ際は、収納性や重量など様々な要素が選択基準になるかと思います。
が、「火力」を重視するなら、筆者ならプリムスの「P-153ウルトラバーナー」を選択します。
ということで今回はスウェーデン発の世界的ブランドのプリムスのロングセラーモデル「P-153ウルトラバーナー」をご紹介します。
P-153ウルトラバーナーの魅力
※筆者の私物のP-153ウルトラバーナー、機能的なゴトクと小さな火口に似合わない高火力が魅力
優れた火力と収納力
冒頭でも書きましたが、ウルトラバーナーが注目すべきポイントは、なんといってもその火力です。
最大出力時はこのように力強い炎を上げる。強火一辺倒でなく微妙な火力調整もできるのも魅力
スペックではP-153ウルトラバーナーの火力は3,600kcalとなっていますが、ガスバーナーで3,600kcalはなかなかの高火力です。
私自身、早10年以上P-153ウルトラバーナーを愛用していますが、火力に不満を感じたことは一度もありませんし、料理も、煮炊きから焼き物、揚げ物までなんでもこなしてくれます。
※火力があれば調理時間も短縮できる。上の写真は缶詰を使って簡単親子丼を調理
もちろん低出力のバーナーでも様々な調理はできますが、火力が3,600kcalあると調理時間が圧倒的に短縮できるので時間を有意義に使えますし、食後の珈琲も直ぐに沸かせます。
さらにP-153ウルトラバーナーは、高出力を誇りながら、コッヘルにカートリッジを収められるように設計されています。高火力と優れた収納性を兼ね備えているモデルは意外に多くはありません。
高出力ながら軽量な本体
コンパクトなボディは収納力も高い。イグナイターを外してさらに軽量化できる点も◎
ウルトラバーナーの重量は116gですが、この重量は高出力モデルの中では非常に軽量な部類に入ります。
さらにイグナイター(※1)を外せば100g以下になります。
ライターやメタルマッチを持ち歩く方なら、イグナイターが無くても着火できますから、少しでも荷物を軽くしたいならイグナイターを外して携帯するのもアリです。
安定性・防風性抜群の合理的で大きなゴトク
※P-153ウルトラバーナーのゴトク。よほどの風でない限り全ての火口が消えることはない
ウルトラバーナーのゴトクは滑りにくく、多少傾いていても調理器具がしっかりホールドしてくれます。大きさ的にもソロキャンプ向けのクッカーであれば、多少大きくても問題ありません。
しかしそれよりも特筆すべきは、P-153ウルトラバーナーのゴトクの耐風性能でしょう。
P-153ウルトラバーナーのゴトクは、(風の侵入口を)4分割することで、1方向から風が侵入してきても、残り3方向は燃焼される仕組みなっています。
P-172ハイパワーバーナーとの比較
※登山を始めた間もないころの雪山。静岡県の山伏頂上から南アルプスを望む、こんな環境下の使用でもP-153ウルトラバーナーなら信頼できる
火力だけを優先するなら同ブランドの「P-172ハイパワーバーナー」という選択肢もあります。
P-172ハイパワーバーナーは、4,200kcalという非常に高い火力を持っています。またP-172ハイパワーバーナーは火口が広いので、調理に重点をおきたいときにもオススメです。
ただし、P-172ハイパワーバーナーは、P-153ウルトラバーナーと比較すると重量が70g以上重く、本体も大きいため、携行性という面ではP-153ウルトラバーナーに劣ります。
オートキャンプや、駐車場から近いキャンプ場でのキャンプなら「P-172ハイパワーバーナー」も良いですが、なるべく荷物を軽くしたい通常のキャンプや登山なら、やはりP-153ウルトラバーナーがおすすめです。
P-153ウルトラバーナーまとめ
一般的に高火力のバーナーは重くなりがちですが、P-153ウルトラバーナーは高い火力と軽量性を持ち合わせた数少ない火器です。
実際に手に取って使ってみると、何故ウルトラバーナーがこれほど長い期間多くのアウトドアファンに愛用され続けているのかが分かると思います。
もし今お使いのガスバーナーの火力に不満があるなら、是非一度P-153ウルトラバーナーを試してみてください!
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