SCノットは切れる?FGノットと結束強度対決してみたら驚きの結果に‼

ここ最近、ウェブや雑誌等メディアで騒がれている、摩擦系ノットのニューフェイス「SCノット」。

なんでも「ショックアブソーブド・キャプテンノット」の略らしく、強度的にも優れているそうなのですが…

実際ところ、どれくらい強いのでしょうか？気になったので検証してみました。

FGノット＆SGノット強度対決結果

検証の模様を動画で撮影しました。

■検証データ
リーダー（ナイロン）：5号
PEライン：1号

●FGノット
編み込み：15回
ハーフヒッチ：6回
エンドノットなし

●SCノット
編み込み（巻き付け）：20回
ハーフヒッチ：6回
エンドノットなし

動画をご覧いただけば分かるように、結果はなんとFGノットの10勝0敗！

SCノット、惨敗です、、。

期待を大きく裏切る残念な結果になってしまいました^^；

私はFGノットをやり慣れているので別に面倒だとは思いませんが、やはり初心者の方にとってはFGノットは簡単ではないと思います。

なので、比較的簡単で短時間で出来るSCノットには期待していたのですが、まさかこんな結果になろうとは…

ただ、今回の結果は、私がSCノットをやり慣れていないというのも多分にあると思います（何せこの動画を撮影するために、はじめてやりましたから^^；）。

が、それにしても酷すぎませんか！？

FGノットがビクともしない程度の力でも、SCノットはバチンバチン切れましたし、スッポ抜けにしても、正直「20回も巻き付けてスッポ抜けるって、ノットとしてどうよ？」と思いました。

「だったら一体何回からがスッポ抜けないの？24回はアウトで25回はセーフなの？」ていう話じゃないですか！？

FGノットなら上手くやれば10回程度の編み込みでもスッポ抜けませんし、そこからの編み込みは“保険”みたいなものです。

繰り返しになりますが、今回の結果は、私がまだSCノットに慣れていなかったというのも大いにあると思います。

ただ、私はかれこれ40年釣りをしてきているアングラーでもあります。その私が（何回か実際にSCノットを組んだ後に）挑んだ結果がコレなんです。

となったら、コレ、初心者が上手く結べますかね？

FGノットだったらウチの嫁がヘタッピに組んでも、そうそう切れませんよ！？

となるとSCノットってどうよ…って、なりません！？

まあ、もともとSCノットはジギングで大物を釣るためのノットらしいので、今回の検証に使ったナイロン5号とPE1号という組み合わせも問題だったのかもしれません。

ただ、それにしたって私個人的には現段階ではとても使う気にはなれないというのが正直なところです。

やはり私としてはPEラインとリーダーの結束は「FGノット」をオススメします。

下手に組んでもそれなりの強度を保てますし、特にFGノットはエギングやメバリングなどの、細いPEと細いリーダーの結束強度は目を見張るものがあります。

FGノットが上手く組めない方はこの動画を見ていただくとそれなりに組めるようになると思います。

WEBメディアはイメージと流行だけで確証のない情報を平気で流します。

「漁師結び」なんかその最たるものです。

実際は「漁師結び」は非常に弱いノットなのですが、“漁師”　という響きと、“2重にして結ぶ”　という方法のイメージだけで、雑誌でもWEBでも「最強！最強！」ともてはやされています。

やっぱり何事も自分で確かめないとダメってことですね！
一生に一度の大物を逃がして悔しい思いをするのは自分ですから。

※SCノットのやり方はそこら中にアップされているのでそれらを参考にしてください。ちなみに私は、この程度の強度のノットの組み方をわざわざ動画に撮ってアップするつもりは今のところありません。まあ、将来的に強度が高いことを証明できれば、或いはアップするかもしれませんが、、。