安くて使える!へら竿の選び方と初心者にオススメの4本[レビュー付]
管理釣り場のヘラブナ釣り、やってみたいけど、どんな竿を買えば良いかわからない…
続けるかわからないからなるべく安いものがいい…
そんな方のために「管理釣り場のヘラブナ釣り竿(以下ヘラ竿)の選びかた」と「はじめの一本にオススメのヘラ竿」を厳選してご紹介します。
筆者もヘラブナ釣りは大好きで、歴は30年以上、ヘラ竿もこれまで100本以上は買っているので信頼できる情報をご提供できると思います!
最初の1本は絶対9尺がおすすめ!その理由とは?
一般的に使われるヘラ竿の長さは7尺から21尺ぐらいまでと、かなり幅が広いので、これからヘラブナ釣りをやってみようという人は、まずはどの長さから買えば良いか迷ってしまうのではないでしょうか?。
ただ、特別な釣りや特別な釣り場でない限り17尺を超えるような長尺竿はまず必要ありません。
と、言うより、そもそも初心者に長尺竿は振れません^^;
12尺から16尺ぐらいの中尺竿だと管理釣り堀での出番もそこそこありますが、ただ、それも(管理釣り場では)やや特別な部類の釣りに入ります。
ということで、必然的に最初の一本は8尺~11尺ぐらいの短尺竿ということになりますが、その中でも一番オススメの長さは9尺です。
9尺なら軽く、取り回しが良いので初心者でも問題なく扱えますし、釣りも浅ダナの釣りからチョウチンの釣りまで幅広く対応させられます。
底釣りだけは、水深が9尺(約2.7m)以下の釣り場でないと、9尺の竿では物理的に無理ですが、底釣りはもろもろのセッティングが初心者にはちょっとだけ難しいので、まずは9尺の竿で浅ダナ、チョウチンの釣りを一通り経験してみたほうが絶対に良いです。
ちなみに、もし2本同時に買えるなら8尺と10尺の2本という選択肢もありです。
ただ、どのみちヘラブナ釣りにハマれば全尺欲しくなるので(笑)、あせらず徐々に揃えていけば問題ないでしょう。
初心者は絶対に中硬~硬調子のへら竿がオススメ!
調子とは竿の硬さ、柔らかさのことです。
初心者にどんな調子の竿が良いかは、人によっていろいろ意見が分かれるところだと思いますが、筆者的には断然「中硬調子」や「硬調子」といった硬めの竿をオススメします。
理由は、調子が硬め竿のほうが、かかったヘラブナを大人しく“浮かせられる”からです。
正直、竿は柔らかいほうが振り込みは楽です。竿の弾力で振り込めますからね。
ただ、問題は魚がかかった後なんです。
ヘラブナは結構パワーのある魚です。引きの強さはマブナのそれとは比べものになりません。
ですから、柔らかい竿だとベテランでも寄せるのに苦労することも間々あります。
モタモタしていると、せっかく寄せたヘラブナを散らすことになりますし、周りの釣り人にも迷惑をかけます。
しかし「中硬調子」「硬調子」の竿なら、ヘラブナが掛かったら、竿を立てた状態を維持していれば、竿の “引く力” で勝手に魚が浮いてきてくれるので、あとは空気を吸わせて寄せるだけですみます。
それに、実はへら竿はある程度の硬さがあったほうがヘラブナの躍動感が伝わって面白いんですよ!
柔らかい竿は、見た目こそ派手に曲がって面白そうに見えますが、竿の柔らかさがクッションの役割をしてヘラブナの躍動感を吸収してしまうため、魚を掛けてもあまり面白くはありません。
ちなみに「硬い竿だとハリスが切れるのでは?」
と不安になる人もいるかもしれませんが、「硬め」とは言え、それはあくまでもヘラ竿の中での話です。
ヘビーアクションのルアーロッドのようにガチガチというわけではありません。
硬調子のヘラ竿で0.3号のハリスを使っても全然問題ないのでその辺はご安心ください。^^
メーカーは無難にシマノ、ダイワから選ぶ。
はじめから高価なへら竿が買える人は良いのですが、普通は数千円~高くても2万円ぐらいまでで抑えたいのではないでしょうか?
であれば、メーカーは、シマノかダイワのどちらから選ぶようにしてください。
と言うのも、あまり聞いたことのないメーカーのヘラ竿は折れるものが非常に多いからです。
基本的にヘラ竿は、ルアーロッドなどに比べるとブランクが肉薄です。
だからしっかりとしたメーカーのもので無いと折れる個体が本当に多いんですよ^^;
筆者もこれまでマイナーなメーカーのへら竿を買って何本折ってきたかわかりません。
もちろんマイナーなメーカーのヘラ竿でも使えるものはあるのですが、初心者がそれを見極めるのはまず無理です。
あとで後悔しないためには、メーカーはシマノ、ダイワに絞ってしまったほうが無難です。
なお、「がまかつ」も素晴らしいへら竿をたくさん出していますが、どれも価格が高めなので、はじめの一本としては厳しいと思い、今回は外させていただきました。
ヘラブナデビュー!はじめの一本にオススメのヘラ竿厳選4本
もちろん筆者も「刀春」は持っていて、実は鯉の釣り堀でも使ったことがありますが、やや硬めの調子と粘りで50㎝級の鯉も寄せることができました。
刀春の厚めのブランクからくる粘りは、竿を立てているだけで尺上ヘラを水面まで浮かせるパワーを持っています。
「この価格でここまで来たか」と思わずにはいられないシマノのヘラ竿のエントリーモデルです。
筆者はシマノの歴代の景仙シリーズ「景仙 → 景仙硬式 → 景仙総塗り」と、すべて愛用してきましたが、この「景仙 桔梗」はデザインも調子も、歴代の景仙シリーズの中で一番の仕上がりですね。
この価格帯の竿にもシマノ独自技術の「ネジレに強いスパイラルX」が採用されたのも大きいです。魚を楽に浮かせられるんですよ、スパイラルXは。
尺上の野べらをも楽々と寄せるパワーと、細いハリスも使える繊細さの両方を持ち合わせていますから、初心者だけでなく、ベテランも100%満足できる本物の逸品だと思います。紫色の総塗りも最高です。私も「景仙 桔梗」は全尺欲しいです^^
ダイワには「陽舟」というエントリーモデルもありますが、正直、そちらは頑丈さに若干の不安が無いでもありません(慣れてくると魚をかけた時のフィーリングで分かるんですよ。硬くてもポキッといきそうだな、とか…)。
でもこの「天峰」はそんな不安は一切ありませんね!尺上のヘラも楽々寄せられます。椎の木湖の大物でも全く問題ありません!
この価格でこのクオリティーはさすが大手ダイワです。今更ながらホントに凄いと思います。
筆者的には「待ってました!」というヘラ竿です。
最近どんどん大型化している管理釣り場のヘラブナにピッタリの調子のヘラ竿です。
「剛」と聞くとガチガチに硬い竿をイメージするかもしれませんが、この竿は確かに振った感じはかなり硬いのですが、魚をかけると綺麗に曲がる、これぞダイワの株理論の真骨頂でしょう。
これだけ硬くても、冬のヘラなら尺上でもハリス0.3号が使えます。
しかも価格的にもかなりリーズナブルに抑えられているので、これなら最初の1本としても十分に選択肢に入りますね。(ちなみにダイワの月光には“柔”というのもあるのですが、正直そちらはオススメしません。へら釣りを知らない釣具店の店員だと「“柔”の方が振り込みやすく初心者向き」と答える店員もいるかもしれませんが、信じてはいけません。本文中にも書いたように柔らかいへら竿は魚がなかなか浮いてこないので逆に疲れますし、周りに迷惑をかけます。)
まとめ
今回は初心者におすすめの管理釣り場(釣り堀)に適したヘラブナ竿をご紹介しました。
今回紹介したへら竿はどれもリーズナブルですが、性能はベテランでも納得できるものです。
ヘラブナ釣りは「難しそう」というイメージがありますが、それは名人のように何十匹、何百匹と釣るのが難しいということです。
実際にやってみれば(冬でなければ)初めてでも普通に釣れます。
是非あなたもこの機会にへら竿を購入してヘラブナ釣りデビューしてください。
本当にメチャメチャ楽しいですよ!
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