白石阿島[クライミング選手]特集!名前の由来からケガの真相まで
今回は、日本とアメリカ両方の国籍を持つ注目のクライミング選手「白石阿島」選手をご紹介します。
白石阿島選手ってどんな選手?
白石阿島さんは2001年4月3日アメリカ・ニューヨーク生まれの、既に世界トップクラスの女子クライミング選手です。
「阿島」という特徴のある名前は、父親の出身地である『愛媛県新居浜市阿島』から取って名づけられたそうです。
家族や日本人と話すときには日本語を使いますが、育ったのはアメリカのため英語のほうが得意なようで、SNSは英語で書かれています。
ボルタリングのグレードは最高でV16までありますが、白石選手はV14とV15において「女性初完登」と「史上最年少完登」の記録を持っています。
九州の比叡にあるHorizonはV15で、14歳の時に白石選手は最年少・女性初の完登をしました。
ユースカテゴリーの世界ランキングでも1位に輝き、将来が最も期待できるクライミング選手の一人として既に世界中の注目を集めています。
その証拠に白石選手は有名なタイム誌の『2015年の最も影響力のあるティーン30人 (The 30 Most Influential Teens of 2015)』やクライミング・マガジンの『2015年ゴールデン・ピトン賞、クライマー・オブ・ザ・イヤー (2015 Golden Pitons: Climber of the Year)』にも選出されています。
白石阿島選手の戦歴
【戦歴】
アメリカン ボルダリングシリーズ ユースチャンピオンシップ (American Bouldering Series Youth National Championship)
2010 (第11回)優勝 (ユースD)
2011 (第12回)優勝 (ユースD)
2012 (第13回)優勝 (ユースD)
2013 (第14回)優勝 (ユースC)
2014 (第15回)優勝 (ユースC)
2015 (第16回)準優勝 (ユースB)
2016 (第17回) 優勝 (ユースB)
第18回 (2015年) JOC ジュニアオリンピックカップ
ユースB 女子 優勝 (オープン参加): 決勝ラウンドの全2課題を唯一完登
IFSC 世界ユース選手権
2015 アルコ ボルダリング ユースB 優勝
リード ユースB 優勝
2016 広州 ボルダリング ユースB 優勝
リード ユースB 優勝
ボルダリングをはじめたきっかけ
ボルダリングを始めるきっかけとなったのは、白石選手がまだ6歳の時に家族でセントラルパークへ訪れ、外岩で遊んだことでした。今でもセントラルパークには3mくらいのちょうど良い大きさの外岩があるそうです。
家族の中にはボルダリングの経験がある人はいなかったそうですが、父親が舞踏家で体の動かし方を教えることが得意だったこともあり、幼少期の白石選手の体の使い方を見て、すでにクライミングの才能があることに気がついたそうです。
それ以降、父親は毎日白石選手を外岩登りに連れて行き、白石選手も夢中になり、どんどんクライミングにハマっていったのでした。
ちなみに白石選手は6歳~7歳のころ、雲梯(うんてい)から落ちて乳歯が1本抜けてしまったことがあるそうです。
普通ならそんな恐怖体験を味わってしまったら怖くなってやらなくなってしまうと思うのですが、それでも数カ月後には雲梯での練習を再開していたというのですから幼いころから波の精神力ではなかったようです。
白石選手はクライミング以外にも、フィギュアスケート、体操、水泳など数々の習い事をならっていて、その影響からか、彼女のクライミングのムーブ(体の動かし方)はダンスでもしているかのように美しく、そんな彼女のことを、あのニューヨーカー誌は「ザ・ウォールダンサー」と評しています。
14mの高さから落下して大ケガ!
白石選手は2016年に45フィート(約14メートル)の高さから落下して、大ケガするという事故に遭っています。
救急車で運ばれ、数時間にも及ぶ大手術が必要な大ケガでしたが、幸い骨折もなく、大事には至らなかったそうです。
実力だけでなく、強運の持ち主でもあるんですね!
ケガから一週間後にはまたボルダリングを始めていたというから本当に驚きです。世界のトップに立つ人は違いますね。
トレードマークは“前髪ぱっつん”とクライミングパンツ
白石選手のトレードマークと言えば、パッツン前髪と個性的なクライミングパンツです。
前髪は父親が切りそろえてくれているそうで、幼い頃の写真がインスタグラムに掲載されていますが当時から前髪パッツンでした。
クライミングパンツは、母親が手作りしたものをお守り代わりに履くことが多いようです。
白石阿島選手の動画をご紹介!
白石阿島選手の幼少期の動画やスペインの難関コースを登っている姿がこちらで見れます!
キョーリン製薬グループ Web CM 「ボルダリング少女」篇 (2014)の動画では可愛らしい笑顔で登っていく白石選手の姿を見ることができます。
CMでは屋内のボルダリングジムから始まって、最後は屋外の岩山を登っていきます。
しかもこれ、よく見たらロープを付けていません!!ボルダリング経験者の私から見てもハラハラしますが、彼女にとってはこのくらい余裕なんだと思います。
また、2014年のこちらの動画では「ディープウォーターソロ」というロープをつけないで登るクライミングで落ちたら下はプールになっている競技を見れます。
かなり高さがあって、上に行けば行くほど壁の傾斜がきつくなります。
Ashima Shiraishi vs. Alex Johnson in the 1st Round of the 2014 Psicobloc Masters
13-year old Ashima Shiraishi (5th seed) vs. Alex Johnson (12th seed) in the 1st round of the 2014 Clif Bar Psicobloc Masters in Park City, Utah on August 8th.
当時13歳だった白石選手は対戦相手のAlex Johnsonに最初は遅れをとっていたのですが、強い精神力と技術で登り切るところがマジでスゴイです。
私はこういった競技を初めて見たので、登り切った後は階段か何かで降りるのかと思っていました。
しかし、結局途中まで自分の力で壁を降りてプールにドボン…
ロープ無しでこの高さの壁を登ることや、この高さから落ちたら、プールと言えどもかなり痛いんだろうなぁ、と想像するだけで手にチョークを塗りたくなるほど手汗をかいてました(笑)
現在の白石阿島選手の活動
現在白石選手は、ニューヨークにはあまりジムがなく練習がしづらいとのことで、
活動の拠点を東京に移したそうです。
意外に知られていませんが、東京をはじめ、関東は設備の整ったクライミングジムが多く、またロッククライミングに適した外岩に行きやすいんです。
そういった理由があって、活動をニューヨークから東京に移したようですね。
最近では、新宿曙町や千葉のロッキー(ボルダリングジム)に行ったり、国内のクライミングイベントに積極的に出演しているようなので、日本でも彼女が登るところを見れる機会も増えてきました。
これだけの選手ですから、当然東京2020オリンピックへの出場が期待させれていますが、まだ日本・アメリカのどちらの代表で出場するのかは定かではありません。
ただ、もしアメリカ代表として出場したとしても是非応援したいですね。
日本の野口啓代選手や、野中生萌選手、伊藤ふたば選手とメダルを争う姿を是非見てみたいです!
白石阿島選手まとめ
今回は、今世界でもっとも期待されている女子クライミング選手、白石阿島選手を特集しました。
今後、ボルダリングが今以上にメジャーになっていくことは間違いありませんから、様々なメディアで白石選手を見る機会も増えていくことでしょう。
ルックスも可愛らしいですから、今後人気が出るのも間違いなしです!今のうちから白石阿島選手の活動をチェックしておきましょう♪
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